生徒役A、通行人B
最近の私はというものの少女漫画を読んで自己哲学をこじらせまくっている。
しかもりぼんなどに連載されている、恐らく小学生向けの漫画に。(お前ヒマなんか?)
漫画を読んでいて1番気になっていた点は、ヒロインに競り負けた恋敵役のその子は結局べつの人と結ばれる事が多いけど、果てしてそれは本当の恋なの?ってこと。
まぁ少女漫画にそんな一喜一憂させられててもしょうがないんだけど。(なんせヒマだから)
恋愛に大きく分けて2つに分類されると思う。
一目惚れなどで始まるような瞬間的な恋愛と、友達からスタートするスロースタートな恋愛。
恋に落ちるのは一瞬ってよく言うけど、一目惚れや、「あ、好きだな」ってときめくようなものは瞬間的なものに分類しておこう。
こういう恋愛はどきどきしたり、片思いのとき一喜一憂したり、絵に書いたような恋愛だと思う。誰もが経験したことありそうなんでこれの説明は端折ります。伝えたいことは察してくれ。
そして2つめのスロースタートな恋愛。
私はこれを経験したことがないし、今後出来そうにもなくて怖くて震えてる。
何故なら結婚に踏み切る場合こちらのケースが多いと思うから。
意識してなかった異性から告白されて付き合う、というものを経験した事がない。
昔からそういう気はあったのだが、水商売を経験してからというもの自分が気が無いひとから好意を向けられるという事が凄く気持ち悪い事だと気付いてしまった。
というものの少女漫画のように一途に思われ、自分の事は二の次でピンチの時に助けてくれる!なんてシーンがあればまた違うかもしれないが、現実の好きなんてそんなロマンチックなもんじゃない。
同年代の男の頭の中といえば、セックスセックスセックス!歩くちんこのようだ。
プラトニックに想われたことは少ないが、下心丸出しの好意を向けられる事はもはや特技である。
愛人顔だよね、とたまに言われるがその通り。オジサンから好かれるのは得意だ。
オジサンがいう「年上のほうがあってるんじゃない?」という言葉は(俺とか)っていう含みが持たされてて本当に気持ちが悪い。
私は雄っぽさが感じられる人が本当に苦手で、思春期の頃なんかは男の人の脇毛ですら苦手だった。今でも引きずっていて、だからなるべく雄っぽさがない人が好き。
顔はそのせいで、そういう雰囲気になっても雄みが感じられない中性的な顔が好きだし、自分がモテるゾーン、EXILEタイプは恋愛対象にならないままだ。
自分が相手に恋愛スイッチが入ってないまま好意を感じ取ってしまうと、あ、この人は私にそんなこと思っているんだ。と壁ができてしまう。
上記の理由から私はいわゆるストライクゾーンが狭いし、告白されてから育む恋愛ができない。しかしこれは大きなハンデである。
自分の片思いから始まって成就する恋愛の打率なんてたかが知れてる。
嫌みでも何でもなく素直に、付き合ってから相手のことを好きになれる人はすごいと思う。その気持ちを知らない私からは、そういう人たちが本当に相手のことを好きになっているのか本当に疑問である。
漫画の中のスポットライトがあたっている恋愛はいつもキラキラしてる。
ヒロインは健気で一途で、途中失恋しても折れることなく踏ん張ってその場に留まり続ける。そんな姿に性格の良いイケメンは気付き、心動かされ、という王道ストーリー。
どちらも混じりっけのない綺麗な心同士だから成し得る恋愛だと思う。
その道中出てくる恋敵の芹奈ちゃん(仮)も結局のところ友達の脇役の良さに気付き、めでたくそこに収まる。
みんなちゃんと自分の居場所をみつけて、ちゃんと自分に合った恋愛をしてる。ちゃんと自分のことを理解し、ちゃんと収まるべきところに収まっている。
それが出来ないのが私だ。
王道イケメンに恋をし、ヒロインに勝てるわけなく、かといって友達からの好意には応えられず、相手がいないままでおわる。
恋敵役になることすらできず、名前すら付けてもらえなかったその他生徒役A。通行人B。眩しい物語を紡いでいく人たちの端の端。
結婚できるかな?!?!?!?!?!?!(号泣)